「ゆとり教育世代」の恐怖 (PHP Paperbacks)



「ゆとり教育世代」の恐怖 (PHP Paperbacks)
「ゆとり教育世代」の恐怖 (PHP Paperbacks)

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面白く読んで,概括をつかむにはよいが。。。

 「ゆとり教育世代」はどういう者たちか?
 その人たちが会社に入ってくるとどんなことが懸念されるか?

について,総括的にわかりやすくまとめられている。
 
 現在の30代前半くらいからの、“ナイーブ”な世代も、流れ的にはすでに「ゆとり教育」世代であったとの分析は、自分もその世代にいるものとして実に納得。

 
 ただし,いろんなデータ等を用いながらも考察は浅く,あくまで著者の経験の範囲内から導き出された断定調の書きぶりは,好き嫌いがわかれるだろう。

 このあたり,考察対象が一部重なる,湯浅学の「反・貧困」という超良書とは対照的。


 題名とは違い、むしろ「ゆとり教育“世代”」を擁護する内容・・・と著者は後書きで述べているが,やはり,よくある「ゆとり教育」を一方的に断罪して悦にいっている類のもの。
 

 いわゆる「ゆとり教育」論争についての分析,この世代の「自己愛」の強さというキーワードの抽出は鋭いが,全体的に,良くも悪くも『週刊誌』の記事のような内容である。


今、どう読む?
売り手市場の時、今後の採用者にとっては役に立ったと思いますが。

就職氷河期を予感させる現在、どうでしょうか?
採用側は「甘やかされて、すぐ辞めちゃうような人はいらない」で終わり。

そうなると誰にとっての「恐怖」になるのでしょう。

「ゆとり」の一人として
2?4章は教育問題、若者問題、労働問題について広く取り上げ、
著者の経験を交えて並一通りの意見を付け加えたという感じで、
正直自分が新聞で目にしてきた主張との差はあまり感じられませんでした。
良くも悪くも主要な論点が揃っており、総括的にこれらの問題について考えられる点はいいと思います。

本書の柱は1章と5章の、「ゆとり」が本格的に社会に飛び出していくことへの考察ですが、
2002年から行われた、いわゆる「ゆとり教育」について、その実態と世代の特徴を
データや経緯を踏まえて冷静に述べていて、随所でなるほどと思わされました。
ただやはり商業的な事情で仕方ないことなのかとは思いますが、
ゆとり世代についての描写でやや極端な印象を受けたのは事実です。
私自身、今現在大学3年生で、02年度から05年度にかけて(中3から高3まで)
公立校でゆとり教育を受けた「第一世代」の一人ですが、
逆に言えば中学2年までは一応それまでの教育を受けてきたわけです。
第二・第四土曜日だけが休みだったころに小学生時代をすごしましたし、
勉強面でも別に「円周率は約3」なんてことは習った覚えはないです(笑)
確かに環境的に、甘やかされて育てられてきた面は多分にあるでしょう。
挫折の経験が不足していて精神的に脆弱という分析も、私を標本とすればまさにその通りです。
ただ、私たちはそれでもまだそれまでのことを知っているほうであり、
日本の暗い十数年間を子供なりに見てきた、世間のイメージする「ゆとり」とそれ以前の混合された存在、
いわばグラデーションのかかった世代なのではないかと思うのです。
明確に線引きして、若者世代の軟弱化が私たちの年代を境に一層がくんと顕著になる、
そうした主張には「ゆとり」なりに、やや疑問を感じました。
出版時点で実際に社会に出て2年近くたっていたはずの、高卒の「ゆとり」たちの実情はどうであったのか、
そうしたことを少しばかり取り上げてみてもよかったのではないかと思います。
また読者層として想定されていなかったせいでしょうが、
ゆとり世代に対して直接訴えかけるような部分が見受けられなかったのも少し物足りなかったです。
ただそういったことを差し置いても、本書は、
日本社会の今後を考え、自己理解を深める上でとても有意義な内容であったと感じています。
こうした本を同年代の人たちにも、目をそらさずに読んでほしいなと思いました。

「ゆとり教育世代」を通じて見直すべき企業の現状を痛切に批判
日本の教育改革,特に「ゆとり教育」には昔から疑問を感じていた。競争は良くないという理論の下に導入された絶対評価のせいか,運動会の駆けっこまでもが順位はつけないというし,理科と社会がなくなって「生活」に。おまけに多様化・競争化・複雑化・国際化が進む現代社会において学ぶべきことは山ほどあるというのに学校にも週休2日制の導入だ。この国の教育界のトップ層は未来を担う子どもたちに何を託そうとしているのか? 確かに,知識偏重の受験戦争を繰り返す学歴社会は望ましくない。その意味でも「ゆとり教育」の理念は評価すべきだが,その内容は余りにもお寒いものではなかったか。ただ,そんな僕らでも授業時間数の減少→学力低下という表面的な観点からだけで,この問題をとらえていたのも事実。
本書では,「ゆとり教育」問題の本質を的確に指摘しており,「ゆとり教育世代」が大学を卒業して社会に巣立ち始める2010年に従来の企業社会の常識では考えられなかったような事態が発生すると警鐘を鳴らす。ただ,それは必ずしも企業のスタンスに立ったものではない。著者自身の経験も踏まえた従来の企業人のやり方を鋭い切り口で分析し,「ゆとり教育世代」の受入を機に,企業が人材育成,人事労務管理のあり方を見直さなければ未来はないと厳しく批判している。これは本質を的確にとらえている。「ゆとり教育世代」はもちろん,各世代の価値観の分析も見事だ。
惜しむらくは,「若者はオールド世代に搾取されている」という感情的な記述が目立つこと。著者自身が就職にあたって辛酸を舐めた経験の持ち主であることもあるが,せっかく鋭い切り口で本質論を展開しているのに,度々「オールド世代搾取論」が顔を出し,話が逸れているような印象を受けることも。とはいえ,「オールド世代」も「ゆとり教育世代」も社会人なら読んでおきたい一冊であることには違いない。

これからの若者との向き合い方がわかる!!
ゆとり教育世代が2010年には
大卒の新卒者として入社をしてくる中で、
先輩や上司になる方なら
知っておくべき内容が多く盛り込まれています。

ちょっと極論じゃないの?
と思う点も多少はありますが、
全体として読みやすく、
最後にはゆとり教育世代との向き合い方を
提示していて、希望が持てるので安心してください(笑)




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